発達障害やまちゃんの自分の居場所を見つける方法 ~最高の職場に出会う7つのヒント~
山口 おさむ 著

 

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【内容紹介】

47歳のとき、発達障害と診断され、これまでなぜ人生が生きづらかったのが腑に落ち、救われた経験をもとに、本人や身近な大切な人が発達障害の人だけに関わらず、生きづらさを感じている全ての人に、自分の居場所を見つける方法を書いた本です。

 

あなたは、こんな経験はありませんか?

 

・頑張っているのに、なぜか空回りしてよく忘れ物をしてしまう

・整理整頓が苦手で、机の周りがいつも散らかっている

・周りからの評価が低く、全然認めてもらえない

・昔からいじめられている

・集団行動が苦手で、職場になじめず、いつも人間関係でつまずいている

・自分ではちゃんとしているつもりなのに、周りから空気が読めないと言われる

・あなたの行動や言動は失礼だと指摘されて落ち込む

・自分の思い通りにならないと、イラっとしてキレる

・自分のこだわりのルーティンがある

・ルーティンからはずれた急な変更に、戸惑いを感じる

 

もし1つでも当てはまるようでしたら、以下の、はじめにをお読みください。

 

 

はじめに

私は、医科大学の職員をしています。

午前中は、ひどいうつで動けず仕事になりません。

 

精神科に通いながらも、自分と折り合いをつけ、体験的に、とにかく自分は無理をすることができないことがわかっています。

できないことも多く、時間の管理、片付けや整理整頓がひどく苦手です。

 

一言でいえばダメな人間です。

他の人から見ても、ダメな人間に見えるだろうなと自覚しています。

 

そんなダメな私ですが、決して不幸ではありません。

こんな自分を周りは温かく受け入れてくれます。

周りから認められています。

居場所を与えていただいています。

 

一つは医科大学という、そういう症状に理解がある職場に恵まれているからでしょう。

おかげさまで、仕事の上でストレスを感じることは、ほとんどありません。

 

しかし、4年前、仕事以外のプライベートなことが引き金に、うつがひどくなり、精神科の入院を余儀なくされました。

 

その時、初めて主治医から、自分が自閉症スペクトラム障害、アスペルガーの傾向があると聞かされました。

 

アスペルガーとは、発達障害の一種で、特定の分野に強いこだわりを示したり、対人関係がうまくいきづらいというコミュニケーションの特異性がみられる障害で、知的障害を伴わないものをいいます。

 

アスペルガーの人は、空気を読むのが苦手な傾向があるといわれています。

 

私は、空気を読むことは、それほど苦手ではないので、表れ方とすれば軽い方かもしれません。

 

色々と本を読んでいくうちに、発達障害の中で、注意欠陥・多動性障害(ADHD)という表れ方もあることを知り、自己判断ですが、ちょっとこの特性も併せ持っているように思います。

 

ADHDとは、年齢に釣り合わない衝動的な行動をしてしまったり、短い時間でも、じっとしていることが困難だったり、人より多く、物忘れなどの失敗が続く不注意などが表れる発達障害です。

 

発達障害は障害という言葉が含まれていますが、私は、脳のクセというか、個性の一つと捉えています。

 

アメリカの教育機関では、専門のサポートを必要とする学生に向けた事務所が設置されていたり、発達障害特有の症状である、一つのことに集中することが難しい特性を、短所ではなく、新しいことに好奇心旺盛であるという長所と捉え、その特性を伸ばすためのプログラムが行われていたりします。

 

シリコンバレーの最高経営責任者(CEO)になるような方も、発達障害を抱えている方が多く、発達障害が個性として受け入れられることにより活躍しています。

 

有名なところでは、アップルの元CEOのスティーブ・ジョブズなども発達障害でした。

 

発達障害にはこのようにポジティブな一面もあり、その特性をよく知り、活かすことで、自分を表現しながら活躍することが可能になります。

 

発達障害を抱えているアーティストや、芸能界で活躍している方々が注目されることにより、日本でも、徐々に発達障害が理解されはじめていますが、まだまだ理解が足りず偏見があるかもしれません。

 

 

この電子書籍は、次のような方に向けて書きました。

・これまでの人生の生きづらさは、発達障害からくるものかもしれないと思い始めている人

・生きづらさを抱えたまま、生き続けることに不安を覚え、途方に暮れている人

・自分が安心して居られる場所がどんなところかイメージできない人

・周囲の環境に恵まれておらず、自分の人生がちっとも面白くないと思っている人

 

第1章は、発達障害についての概要と、私自身が発達障害とどう向き合ってきたかについて書きました。

 

第2章は、いじめられていた小学校時代から、今の職場で発達障害を告げられるまでの、私自身のことについて書きました。

 

第3章は、ありのままの自分を受け入れてくれ、居場所を与えてくれた現在の職場について書きました。また、私にとって現在の職場が天職であると思えるように至った経緯について書きました。

 

第4章は、自分にとって最高の居場所を見つけるために、私自身がこれまで心がけてきた7つのヒントについて書きました。

 

第1章から順番にお読みいただくことにより、たとえ今問題を抱えていたとしても、将来は変えられると希望を持つことができるようになります。

 

あなたが安心できる居場所を見つけ、本来の魅力を発揮しているイメージを持てるようになります。

 

自分の居場所がないと感じることは、自分の心のよりどころがなくなるということです。

 

これは経験した人にしかわからない、不安で憂うつな状態が続くことです。

 

もし、あなたが今そんな状態にあるとしたら、そこに意味を見出すとすれば、居場所があることのありがたさを知り、そのことに感謝するためかもしれません。

 

もうそんな居場所は、自分のもとには来ないかもしれない。

 

そう思うときがあっても大丈夫です。

 

今のその状態は、決していつまでも続くものではありません。

 

目の前のやるべきことをひたむきに行い、なるべく不平不満を口にしないで、自分がちゃんと生きていることに感謝し、自分はこれからきっと居場所が見つかるのだという、前向きなイメージを持っていれば、必ずあなたの居場所は向こうからやってきます。

 

私自身、時間はかかりましたが、気がついたら安らぎに満ちた、自分の居場所に包まれていました。

 

あなたにもきっと見つかります。

 

もし、あなた自身やあなたの大切な人が、発達障害であることに悩んでいたとしても、周りの人や社会の一般常識に全部合わせる必要はありません。

 

あなたらしく生きることが、あなたが最高に輝くことにつながります。

 

あなたの才能を最大限に発揮して、最高に楽しい人生を送りませんか?

 

 

 

【目次】

はじめに

 

第1章 発達障害と診断されて……ダメな私を受け入れてくれる!
ガラスのハート
発達障害の表れ方
居場所を見つける最初のステップ

 

第2章 これまでの自分
アメリカへ帰れ!
普通の小学生のようになりたい
憧れのアニメの仕事
上井草の喫茶店
なんで自分が……
転職
失恋
1回目の入院
主任になる
2回目の入院

 

第3章 本音を言っても居場所を与えてもらえる……天職がここにある
仕事との相性vs職場との相性
天職までの道のり
最高の環境に出会う

 

第4章 最高の職場で幸せな自分になる7つのヒント
1.納得してから動く
2.自分にしかできないことをやる
3.頑張りすぎない
4.自分を受け入れる
5.感謝する
6.趣味をもつ
7.プライドを捨てる

 

おわりに

 

 

 

【プロフィール】

山口おさむ

1964年、四国高松生まれ。
医科大学職員。

 

33歳のときに、失恋をきっかけにウツを発症し、向精神薬を過剰摂取してしまったことにより強制入院。その後、47歳のときに、保証人関連のトラブルで再度ウツを発症し、勤務先の附属病院に入院。

 

そのとき、初めて、自閉症スペクトラム障害、アスペルガーの傾向があると診断される。

 

主治医からの言葉を聞いたとき、小学校のときにいじめられたり、以前の勤務先であるアニメの会社を、いずれも同僚を無意識に傷つけていることが原因で、2年以内にクビになったりしたのは、自分が人と違ってうまくいかないからではなく、人と合わせることが難しい脳の特性があったからだと知り救われる。

 

発達障害があるとわかってからは、その前提でコミュニケーションの方法を変えたところ、周囲とわかりあえるようになり、今では、最高の職場で、26年間勤務を継続している。

 

プライベートでは、趣味の映画鑑賞や似顔絵を描く仲間に恵まれ、大好きな人たちのみに囲まれて、感謝に溢れた幸せな日々を送っている。